やあ、みんな!「ワニワニのお金儲け実践記」の管理人、ワニワニだ。2025年7月28日、月曜日の朝だ。先週の米国株式市場は、まさに圧巻の一言だったな。S&P 500とナスダック総合指数は連日のように史上最高値を更新し、市場は楽観ムードに包まれた 。
しかし、この素晴らしい上昇を見て、手放しで喜んでいてはいけない。ワニワニの目には、この静けさが「嵐の前の静けさ」に映っている。なぜなら、今週は市場の行方を左右する超弩級の重要イベントが3つも待ち構えているからだ。それは、FOMC(連邦公開市場委員会)、巨大ハイテク企業の決算発表、そして7月の雇用統計だ。
今日の記事では、先週の市場の強さを冷静に分析し、今週待ち受ける3つの巨大な波をどう乗りこなすべきか、このワニワニが自信を持って徹底解説していくぞ!
結論から言おう:強気トレンドは健在。ただし、今週は今年最大の正念場だ!
まず、ワニワニの全体的な相場判断から伝えよう。結論として、市場の根底にある強気トレンドは依然として健在だ。テクニカルに見ても、S&P 500は50日移動平均線と200日移動平均線を大きく上回り、両者が交差する「ゴールデンクロス」という強気のシグナルを形成している 。先週、S&P 500とナスダックがそれぞれ1%を超える週間上昇を記録したことからも、その勢いは本物だ 。
しかし、ここに大きな落とし穴がある。それは「市場の慢心」と「割高なバリュエーション」だ。
先週の市場は、不気味なほど穏やかだった。S&P 500は18営業日連続で1日の変動率が1%以内に収まり、これは昨年12月以来の最も長い静けさだ 。「恐怖指数」として知られるCBOEボラティリティ指数(VIX)も20を下回る低水準で推移しており、これは歴史的に株価の上昇を支えるレベルではあるが、同時に投資家がリスクを軽視している証拠でもある 。
この慢心は、危険なほど割高な株価と組み合わさっている。現在のS&P 500の株価収益率(PER)は予想利益の22.6倍で、長期平均である15.8倍をはるかに上回っている 。これは、市場が「完璧なシナリオ」を織り込んでいる状態であり、少しでもネガティブなサプライズがあれば、大きな失望売りを誘発しかねない。恐怖というクッションがなくなった市場は、 coiled spring(巻かれたバネ)のように、些細なきっかけで一気に跳ね上がる可能性があるのだ。
だからこそ、今週のワニワニのスタンスは「自信を持った警戒」だ。強気トレンドを見捨てる必要はないが、高まったリスクを直視し、相場を追いかけるのではなく、ボラティリティの急上昇に備えるべき時なのだ。
なぜ強気なのか?先週の市場が示した3つの力強いサイン
今週のリスクを理解するためには、まず先週の市場を支えた強さの源泉を正確に把握する必要がある。ワニワニが強気トレンドは健在だと判断する理由は、先週の市場が示した3つの力強いサインにある。
サイン1:止まらない企業の好決算という名のエンジン
ラリーの最大の燃料は、第2四半期の好調な企業決算だ。7月18日の時点でS&P 500構成企業の12%が決算を発表し、そのうち実に83%が売上高と1株当たり利益(EPS)の両方で市場予想を上回った 。この力強い流れは週後半も続き、7月25日時点で約30%の企業が報告を終え、第2四半期のEPS成長率は前年同期比で8.29%増となる見込みだ。これは、月初の5.8%増という予想を大幅に上回るものだ 。これは、マクロ経済への懸念にもかかわらず、米国企業が高いレベルで事業を遂行していることを示している。この力強い収益性こそが、現在の株価上昇の根本的な裏付けであり、投資家が楽観的でいられる確固たる理由なのだ。
サイン2:底堅い米国経済と消費者の存在
関税への懸念がくすぶる中でも、米国の消費者は経済の柱であり続けている。7月の消費者信頼感指数は5ヶ月ぶりの高水準に達し 、6月の小売売上高も予想を上回る強さを見せた 。これらを受けて、第2四半期の実質GDP成長率の予測も、期末の+1.5%から+1.7%へと引き上げられている 。
ただし、ここには注意すべき矛盾点がある。現在の経済活動が好調である一方で、将来の景気動向を示すカンファレンス・ボードの景気先行指数(LEI)は6月に0.3%低下し、内部基準では3ヶ月連続で景気後退のシグナルを発している 。これは、現在の経済(Coincident Indicators)と未来の経済(Leading Indicators)の間に乖離があることを示唆している。市場は今のところ、好調な「現在」のデータに焦点を当ててラリーを続けているが、先行指数の弱さは、市場が意図的に無視している大きなリスク要因だ。これもまた、「嵐の前の静けさ」という見方を補強する材料となる。
サイン3:追い風となった政策と市場心理の変化
先週の市場は、政策面の追い風も受けた。米政権が一部の半導体チップの対中輸出を許可したことで、NvidiaやAMDといったハイテク株にとって大きな支援材料となった 。さらに、日本との間で大規模な貿易協定が結ばれたことも、自動車メーカーなどを中心に好感された 。
金融政策を巡る市場心理も、よりハト派的な方向へと傾いた。FRBのウォラー理事が、関税によるインフレは一時的な価格水準の調整に過ぎず、FRBはそれを「静観」すべきだと主張し、7月の利下げを強く示唆するスピーチを行ったのだ 。これにより、FRBが過度にタカ派化することへの懸念が和らぎ、金融緩和への期待が再び高まった。これらの出来事は、市場のリスク選好度を直接的に刺激し、ラリーが続くための完璧な心理的背景を作り出した。
具体的な事例:先週の市場を動かした主役たち
先ほど述べた抽象的なテーマが、実際の市場でどのように展開されたのか、具体的な企業の動きを見ていくことで、より深く理解できるだろう。
強気の波に乗った勝者たち
- アルファベット (GOOGL): まさに好決算の申し子だ。決算発表前からアナリストの目標株価引き上げを背景に株価は2.7%上昇 。そして発表された決算は、売上高が予想を上回り、EPSも予想2.18に対し2.31と、前年同期比14%増という素晴らしい内容だった 。AIとクラウド成長への市場の期待が正当化された瞬間だった。
- ベライゾン (VZ): 消費者の底堅さを象徴する一例だ。ブロードバンドとワイヤレス契約者の力強い伸びに支えられ、売上高と利益が予想を上回り、通期見通しを引き上げたことで株価は4%急騰し、S&P 500を牽引した 。
- クリーブランド・クリフス (CLF): 関税政策の恩恵を受けた企業だ。コスト削減とトランプ政権による国内製造業の推進が追い風となり、予想よりも損失が小さかったことから、株価は12%も急騰した 。
- ブロック (XYZ): テクニカルな勢いが株価を押し上げた典型例だ。S&P 500指数に採用されるというニュースだけで、インデックスファンドによる買い需要を見越した買いが殺到し、株価は7%以上も急騰した 。
二極化する市場を映し出す敗者たち
指数が最高値を更新する一方で、すべての船が上昇の波に乗れたわけではない。勝者と敗者の劇的な二極化は、ラリーが一部の銘柄に支えられた狭いものであることを露呈している。市場の健全性は、一握りの巨大ハイテク企業に不釣り合いなほど依存している。実際、年初来でエネルギー(XLE)やヘルスケア(XLV)といったセクターは下落しており 、ハイテク以外の強力なリーダーが不在なのだ。このため、巨大ハイテク企業が一社でもつまずけば、市場全体の脆弱性が露わになる。これは、今週のアップル、アマゾン、マイクロソフトの決算が、単なる個別企業の報告ではなく、市場全体のリーダーシップ構造を問うテストであることを意味している。
- インテル (INTC): アルファベットの対極に位置する存在だ。売上高は予想を上回ったものの、予想外の第2四半期の赤字計上が嫌気され、株価は8.5%も急落した。オハイオ州の工場建設の減速や欧州でのプロジェクト中止も発表され、事業再建計画への懸念が深刻化した 。
- テスラ (TSLA): 逆風に直面する高成長株だ。主要市場での販売不振を背景に2四半期連続の減益となり、失望的な決算内容を受けて株価は一時急落した 。EV市場の競争激化を浮き彫りにした形だ。
- チャーター・コミュニケーションズ (CHTR): 教訓的な事例だ。金曜日にS&P 500で最大の下落を記録し、株価は18%以上も暴落した。利益が予想に届かなかったことに加え、より深刻だったのは、インターネット契約者数が予想をはるかに超えるペースで減少したことだった 。この市場では、事業運営の失敗は容赦なく罰せられることを示している。
だからこそ今週が重要だ。ワニワニが注目する3つの最重要イベント
先週の力強いが狭いラリーは、今、最大の試練に直面している。市場の慢心は、今週の3つの巨大イベントと、迫り来る関税期限によって挑戦されることになるだろう。
イベント1:FRBの政策決定(FOMC、7月30日)
FRBは今、非常に難しい立場に置かれている。利下げを求める政治的圧力にさらされる一方で 、6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.7%上昇とインフレの根強さも示している 。ハト派のウォラー理事は、労働市場の軟化を理由に利下げを主張しているが 、パウエル議長はバランスの取れたデータ重視の姿勢を維持しようとしている 。
注目すべき点: 市場は今回の会合での金利据え置きを完全に織り込んでいる。重要なのは、その後のパウエル議長の記者会見で語られる将来の金融政策ガイダンスだ。市場は現在、2025年中に1.76回分の利下げを織り込んでいるが 、この期待を揺るがすような発言が出れば、売りが誘発されるだろう。FRBの課題は、単に政策を決めることではなく、ラリーの礎となっている市場の期待を管理することにある。インフレ退治の姿勢を強調するためにタカ派的なサプライズを仕掛ければ、市場の「慢心のバブル」を弾けさせる可能性がある。逆に、安易にハト派に傾けば、政治圧力に屈したと見なされ、長期的な信頼を損なう。リスクは、利下げか据え置きかという二者択一ではなく、FRBのコミュニケーションのニュアンスが、市場の甘い幻想とどれだけ乖離するかにかかっているのだ。
イベント2:巨大ハイテク企業の決算津波(7月29日~31日)
今週は決算シーズンの核心部だ。火曜日にはプロクター&ギャンブル(PG)、ビザ(V)、スターバックス(SBUX)、水曜日にはマイクロソフト(MSFT)とメタ・プラットフォームズ(META)、そして木曜日にはアップル(AAPL)とアマゾン(AMZN)が決算を発表する 。
注目すべき点: これは市場のリーダーシップに対する国民投票のようなものだ。マイクロソフトとアマゾンではクラウドの成長が、メタでは広告収入とユーザー動向が、そしてアップルではiPhoneの売上と今後の消費者支出に関するガイダンスが、それぞれ極めて重要になる。市場のリーダーシップが非常に狭いことを考えると、これら4社の決算は、S&P 500をさらなる高みへと押し上げるか、あるいは結果やガイダンスが期待外れだった場合に大規模な調整の引き金を引くか、その両方の力を持っている。
イベント3:経済の健康診断(GDP、雇用統計、そして関税期限)
今週は重要な経済指標の発表で始まり、そして終わる。水曜日には第2四半期のGDP速報値が 、金曜日にはISM製造業景況指数 、そして最も重要な7月の非農業部門雇用者数(NFP)が発表される 。
ワイルドカードとしての関税: これらすべてのイベントは、8月1日に欧州連合(EU)などに対する関税が引き上げられる可能性という暗い影の下で起こる 。もしサプライズで関税引き上げが発表されれば、他のすべてのデータがかすんでしまうほどのインパクトがあるだろう。
注目すべき点: これらのイベントは孤立していない。相互に影響し合うフィードバックループを形成している。例えば、弱い雇用統計はFRBへの利下げ圧力を高めるため市場にはプラスだが、同時に景気後退懸念を強めるためマイナスに作用する。逆に、賃金の伸びを伴う強い雇用統計は景気後退懸念を和らげるが、FRBがタカ派姿勢を維持する理由を与えるため、市場にはマイナスだ。ISM指数は、関税の不確実性の下で製造業の縮小が悪化しているかどうかを示すだろう 。投資家はこれらのデータを個別にではなく、今四半期の残りの期間の金融政策と市場心理を形作る複雑なシステムへの入力として分析しなければならない。金曜日の雇用統計は、今週のパズルを完成させる最後の、そしておそらく最も重要なピースとなるだろう。
自信と警戒のバランスが鍵
最後に、ワニワニの考えをまとめておこう。好調な企業決算と底堅い消費者に支えられた市場の基盤は、確かに堅固だ。しかし、その強さが危険な慢心を生み出し、市場を脆弱にしている。
今週のFOMC、巨大ハイテク決算、雇用統計という3つの試練は、この慢心に満ちた市場をテストすることになる。ボラティリティが急上昇するリスクは、今年一番高いと言っていいだろう。
だからといって、パニックに陥り、強いトレンドから降りる必要はない。しかし、今が積極的にリスクを追加する時でないことも確かだ。新規の買いには慎重になり、3つの重要イベントからのニュースフローに最大限の注意を払うこと。長期的なトレンドへの自信と、短期的なボラティリティへの警戒。このバランスを保つことこそが、今週を乗り切る鍵だ。この嵐をうまく乗りこなせば、その先には新たなチャンスが見えてくるはずだ。


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