諸君、俺だ。ワニワニのお金儲け実践記へようこそ。先週の株式市場は、期待と不安が入り混じり、結局どっちつかずの展開で多くの投資家を混乱させたことだろう。だが、こういう時こそ冷静に、物事の本質を見抜く力が必要だ。ノイズに惑わされるな。俺が今週の相場をズバリ読み解き、諸君が取るべき次の一手を明確に示してやろう。今週のマーケットは、二つの巨大な力がぶつかり合う、まさに「綱引き」の様相を呈する。この構図を理解することが、勝利への第一歩だ。
俺の結論はこうだ
諸君、よく聞いてくれ。今週の日本株は、米国発の貿易摩擦という「巨大な重し」と、1ドル147円台まで進んだ円安という「強力な追い風」が真っ向からぶつかり合う、一進一退の神経質な展開を俺は予想する。先週、日経平均は4万円という大きな壁に跳ね返されたが、ここで悲観するのは素人だ。むしろ、この綱引きの中にこそ、我々が次の一手を見つけ出す絶好のチャンスが眠っている。今週のキーワードは「綱引き」。これを頭に叩き込んで、俺の分析についてきてくれ。
なぜそう言えるのか?根拠を語ろう
俺がなぜ「綱引き相場」と断言するのか。その根拠を、先週の振り返りから今週の展望まで、順を追って徹底的に解説しよう。
まずは先週の振り返りだ。「4万円の壁」と「トランプ関税ショック」
まず、先週のマーケットで何が起こったのかを正確に把握する必要がある。先週の日本市場は、まさに「期待が失望に変わる」典型的な展開だった。
週の前半、市場は楽観ムードに包まれていた。通商協議が進展するのではないかという期待感や、早期のFRBによる利下げ観測が株価を後押しし、日経平均は一時4万800円台に迫る場面もあった 。週末11日の金曜日には、前日の米国株高を受けて買いが先行し、一時は300円以上も上昇。4万円の大台まであとわずか40円強というところまで迫ったんだ 。
しかし、そこまでだった。4万円という心理的な節目は、我々が思う以上に厚い壁だったようだ 。買いが一巡すると、短期的な過熱感や再びくすぶり始めた通商協議への不透明感が重しとなり、あっという間に失速 。金曜日の後場は売りが優勢となり、日経平均は前日比102.91円安で取引を開始するなど、弱い地合いが続いた 。結局、週末の終値は76円安の3万9569円 。週間ベースで見ると、日経平均は-0.85%、TOPIXも-0.44%と、それぞれ4週ぶり、3週ぶりの反落となった 。これで日経平均は2週連続の下落だ 。
そして、この日本の失速ムードに追い打ちをかけたのが、太平洋の向こう側で起きた「トランプ関税ショック」だ。週末11日の米国市場は、ダウ平均が279.13ドル安と3日ぶりに反落 。S&P500やナスダックといった主要指数も軒並み下落した 。その引き金は、トランプ米大統領による爆弾発言だ。来月8月1日からカナダに35%、EUとメキシコに30%という高関税を課すと発表した 。これが世界的な貿易戦争の再燃懸念を一気に高め、市場心理を悪化させ、利益確定売りを誘発したんだ 。
ここで一つ、非常に興味深い事実を指摘しておこう。それは、金曜日の朝に算出された日経平均先物・オプション7月限の特別清算指数(SQ値)が、4万4.61円だったという点だ 。これは何を意味するか。デリバティブ(金融派生商品)の世界では、市場は一時的に「4万円を超えていた」ということだ。先物やオプションを取引する投機筋やヘッジファンドは、4万円を超える展開を読んでポジションを組んでいた。しかし、現実の株式市場(現物市場)は、その勢いについていけず、結局は失速した。このSQ値と現物指数の乖離は、市場の自信のなさを物語っている。上昇するポテンシャルはあるものの、少しでも悪いニュースが出るとすぐに崩れてしまう。この脆さこそが、現在の市場の地合いを象徴しており、今週の「綱引き」相場の前提となる重要なポイントだ。
今週の主役:二つの巨大な力
さて、ここからが本題だ。今週の相場を支配するのは、二つの巨大な力。一つは「重し」となる向かい風、もう一つは「支え」となる追い風だ。
米国発の「関税リスク」という名の重し
今週のマーケットを上から押さえつける最大の要因は、言うまでもなく米国発の「関税リスク」だ 。これは単発のニュースではない。カナダ、EU、メキシコという多方面に向けられた今回の措置は、トランプ政権が関税を武器として躊躇なく、そして広範囲に使うという姿勢を改めて示したものだ 。これは世界のサプライチェーンや経済成長に巨大な不確実性をもたらす。特に、北米や世界経済と深く結びついている日本の自動車産業や製造業にとっては、直接的な脅威となる。この恐怖が、株価の上値を重くする最大の「重し」として機能するだろう。
「円安」という名の追い風と、その構造変化
しかし、この恐ろしい関税リスクには、逆説的とも言える副産物が存在する。それが、日本株にとって強力な「追い風」となる「円安」だ。先週、為替市場では円がG10通貨全てに対して下落し 、ドル円相場は一時1ドル147円台に乗せるなど、円安が大きく進んだ 。
ここで諸君に、非常に重要な市場の構造変化について話しておきたい。これは今後の投資戦略を考える上で絶対に理解しておくべきことだ。これまで、市場の教科書では「米国の関税強化懸念は、米国経済に悪影響を与え、ドル安要因になる」とされてきた。実際に、これまでは「関税懸念→米ドル安」というトレンドが見られた 。しかし、今、その常識が覆されつつある。
市場は、関税がもたらす「インフレ効果」に注目し始めているんだ 。考えてみれば当然だ。輸入品に関税が課されれば、その分だけ米国内の物価は上昇する。物価が上がれば、インフレを抑制するために金利も上昇 압力がかかる。事実、米国の10年債利回りはすでに上昇傾向にある 。
そして、日米の金利差が拡大すれば、金利の低い円を売って、金利の高いドルを買う動きが加速するのは必然だ。つまり、「トランプの関税発言 → 米国のインフレ懸念 → 米国金利の上昇 → ドル高・円安」という新しい連鎖が生まれつつある。この新しいパラダイムは、為替市場のゲームのルールを根本から変えるものだ。ドル全体の強さを示すドル指数(DXY)も、7月に入って底を打ち、反発基調を強めているチャート形状からもこの変化は見て取れる 。
この構造的な円安は、日本の輸出企業にとって巨大な追い風だ。海外で稼いだ利益を円に換算した際の為替差益が膨らみ、業績を直接的に押し上げる。関税リスクという恐怖が市場を覆う一方で、この円安が強力な下支え役となり、日本株の暴落を防ぐクッションとなる。これこそが、俺が今週の相場を「綱引き」と表現する最大の理由だ。
今週の重要チェックポイント:経済指標カレンダー
この「綱引き」の力関係は、今週発表される経済指標の結果によって大きく左右されるだろう。以下のポイントを必ずチェックしてほしい。
- 米国: 市場の視線は米国のインフレ関連指標に集中する。特に、卸売物価指数(PPI)は最重要だ 。この数字が市場予想を上回るようなら、「関税=インフレ=ドル高=円安」という連想がさらに強まり、円安の追い風は勢いを増すだろう。また、ミシガン大学消費者信頼感指数も注目だ 。関税の話が米国の消費マインドを冷やしていないかを確認する必要がある。
- 中国: 中国の第2四半期GDPと6月の貿易収支が発表される 。もし中国経済の減速が鮮明になれば、世界経済への懸念が一気に高まり、関税リスクという「重し」の力が強まる。そうなれば、円安の追い風だけでは支えきれないリスクオフ相場に陥る可能性もある。
- 日本: 金曜日には6月の全国消費者物価指数(CPI)が発表される 。日銀の金融政策を占う上で重要だが、今週の市場インパクトという点では、海外要因に比べれば限定的だろう。また、参院選に関する報道も、国内要因として多少の影響を与える可能性がある 。
具体的にどういうことか?
では、この「綱引き」相場を、より具体的にどう捉え、どう行動に結びつければいいのか。
この綱引きは、概念だけの話ではない。実際のセクターの動きとして明確に現れる。一方の綱を引くのは、自動車や電機、精密機械といった「円安メリット銘柄」だ。彼らにとっては、対ドルで1円円安になるごとに、収益が大きく押し上げられる。これらの銘柄群が、日経平均の下値を支える防衛ラインを形成するだろう。
もう一方の綱を引くのは、海運や、中国・北米に複雑なサプライチェーンを持つ企業、そして世界景気の動向に敏感な金融株などだ。先週も三菱UFJなどが売られる場面があったが 、こうした銘柄は関税リスクという「向かい風」をまともに受けることになる。
為替相場そのものが、この綱引きの最前線だ。市場関係者の間では、今週のドル円の想定レンジは1ドル=145円75銭~149円00銭あたりと見られている 。このレンジが主戦場だ。こう考えてみてくれ。もし米国発の貿易摩擦激化という怖いニュースが流れても、ドル円が149円に向かって上昇しているなら、それは「円安の追い風」が勝っている証拠だ。日経平均は一時的に下げるかもしれないが、強力なサポートが機能するだろう。逆に、何らかの要因でドルが売られ、146円、145円台へと円高が進むようなら、そのサポートラインは崩れ、相場は関税リスクの重みに耐えきれなくなる。
一つ、具体的なシミュレーションをしてみよう。今週、米国のPPIが発表される 。市場は緩やかな上昇を予想している。だが、もしこれが予想を大幅に上回る強い数字だったらどうなるか?
- 直後の反応: 米国の長期金利がおそらく急騰するだろう。
- 為替市場: ドルが対円で急伸し、148円台を突破する可能性も出てくる。
- 株式市場: その日の東京市場では、明確な二極化が起こるはずだ。米国経済の先行きを懸念して日経平均全体は神経質な動きになるかもしれないが、その一方で輸出関連銘柄は力強く買われるだろう。これこそが「綱引き」が実際にマーケットで起こる瞬間であり、準備ができていれば絶好の戦術的トレードのチャンスとなる。
結論だ。ワニワニ流・今週の戦略
さて、まとめに入ろう。結論は変わらない。現在の市場は、世界的な貿易戦争への正当な恐怖という「上値の重し」と、構造的な円安という「下値の支え」による綱引きに囚われている。これはパニックに陥るべき相場でもなければ、盲目的に楽観視すべき相場でもない。戦略的な思考が求められる相場だ。
では、ワニワニ流の今週の戦略を授けよう。
- まず、レンジ相場を認識せよ。 日経平均が4万円の壁を力強く突破するのは難しいだろう。しかし、円安という追い風がある限り、3万9000円から3万9500円あたりには強固なサポートが存在すると考えられる。
- 戦略は「適切な場所での押し目買い」だ。 したがって、上昇を追いかける戦略は愚策だ。狙うべきは、米国発の怖いニュースによって引き起こされる、避けられない下落の場面だ。そこを「押し目買い」の好機と捉える。ただし、何でも買えばいいわけではない。狙いは、円安の恩恵を直接受ける優良な輸出関連企業に絞り込むべきだ。
- 常にアンテナを高く張れ。 俺が示した重要チェックポイント、特に米国のPPIと中国のGDPの数字を注視しろ。そして何よりも、トランプ大統領の発言 とドル円相場の動き から目を離すな。これらが、綱引きのどちらが優勢かを示す最も重要な先行指標となる。
恐怖や欲望に心を揺さぶられるな。市場の裏側で働く力学を理解しろ。これこそが、複雑な相場を乗りこなし、今週の不確実性を利益に変えるための方法だ。これぞワニワニ流の戦略。さあ、今週も賢く立ち回って、儲けにいこうぜ!


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